再生医療研究の倫理的課題

研究成果

再生医療の実用化を考えると、研究を進めるうえで、多くの倫理的課題を生じるのではないか、と思います。たとえば、再生医療の基礎的研究でうまくいったことについては、ついで、動物、ついで、哺乳類、そして、さるなど霊長類、そして、人間へ、と研究が進められていくことになるのでしょうけど、その過程で、研究者が予想もしなかったような出来事が起こるのではないか、そう思えて仕方ありません。もちろん、このようなことにならないために、研究者はきちんとした倫理的な判断力を備えていると信じていますけど、そういった人ばかりではないと思います。また、学会が足かせになる、そう考えることもできるかもしれませんが、学会に入っていない、学会で承認されることを求めていない人が勝手な研究をしてしまう、ということだって十分考えられます。人間に与えられている力を過信してしまい、とんでもないことをするような研究者が実際に存在したら、と考えると、研究の推進ばかりを考えるわけにはいきません。人間の持つ倫理観というのが、葬儀コンサルティング会社が外から測ることができないだけに、恐ろしく思います。