2026年2月
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PRP療法とAPS療法、血液を使った治療の費用
膝の再生医療の中で、比較的多くのクリニックで導入されており、費用も抑えめなのが、自分自身の血液を利用する「PRP(多血小板血漿)療法」および、それを進化させた「APS療法」です。これらの治療は、手術や入院が不要で、日帰りで受けられる手軽さも魅力です。まずPRP療法ですが、これは患者さんから採血した血液を遠心分離機にかけ、組織の修復を促す「成長因子」を豊富に含む血小板だけを濃縮し、膝関節に注射する治療法です。細胞を培養する必要がないため、幹細胞治療に比べて費用は大幅に安く、1回の注射あたりの費用相場は数万円から30万円程度と、クリニックによって幅があります。この価格差は、使用する血液分離キットの種類や、PRPの精製方法、医師の技術料などによって生じます。複数回の注射を推奨されることもあり、その場合は総額が変動します。一方のAPS療法は、PRPをさらに特殊な方法で遠心分離し、抗炎症作用を持つタンパク質と成長因子をより高濃度に抽出する治療法です。炎症を抑える力が強いとされ、変形性膝関節症の痛みに対して、PRPよりも長く効果が持続することが期待されています。その分、精製プロセスが複雑になるため、費用もPRPより高額になり、1回あたりの相場は30万円前後です。これらの治療は、いずれも自由診療であるため、医療機関のウェブサイトなどで費用を確認する際には、表示されている金額に診察料や検査料が含まれているのか、追加費用は発生しないのかといった点も、事前にしっかりと確認しておくことが大切です。