投稿者: fclAQRSSL
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患者として知るべきこと、賢い情報収集と判断
再生医療、特に幹細胞治療を検討する際、その治療が保険適用の対象なのか、それとも自由診療なのかを正しく見極めることは、自分自身を守る上で極めて重要です。まず、医療機関のウェブサイトやパンフレットを見る際には、「保険適用」「保険診療」といった明確な記載があるかを確認しましょう。もし「全額自己負担」「自由診療」と書かれている場合は、その治療法が国の「承認」を得たものではないことを意味します。次に、本当に保険適用となっている再生医療等製品について正確な情報を知りたい場合は、審査機関である医薬品医療機器総合機構(PMDA)のウェブサイトで、承認された製品の一覧を確認することができます。これは最も確実な情報源です。自由診療を検討する場合でも、その医療機関が「再生医療等安全性確保法」に基づいて、きちんと国に治療計画を届け出ているかどうかを確認することが大切です。厚生労働省のウェブサイトには、届出を受理された医療機関と治療計画の一覧が公開されています。ここに掲載されていない施設での治療は、国の定めた最低限の安全基準すらクリアしていない可能性があり、避けるべきです。そして何よりも大切なのは、主治医と十分に相談することです。インターネット上の華やかな広告や体験談だけを鵜呑みにせず、自分の病状にとって、その治療法が本当に最善の選択肢なのか、他にどのような治療法があるのか、期待できる効果とリスク、そして費用対効果について、納得できるまで説明を求めましょう。再生医療は大きな可能性を秘めていますが、万能ではありません。正しい知識を身につけ、信頼できる専門家と相談しながら、冷静に判断する姿勢が求められます。